
vol.8 この土地の暮らしを、次の世代へ ― 岩城 理恵 さん
2006年頃に結婚を機に国見地区へ移住。
自治会型デイホーム事業の「国見地区地域支え合い推進員」として働き、地域のお年寄りのコミュニティ作り(シルバー喫茶)の運営を積極的に行っている。
普段はどんなことをされていますか?
社会福祉協議会で、シルバー喫茶というデイホームの専任職員をしています。
シルバー喫茶は、介護サービスを利用するようになる前のお年寄りに集まってもらって、体操をしたり、昔の遊びをしたり、お茶を飲みながらおしゃべりをしたりする場所です。
みんなで楽しく過ごしながら、介護予防につなげていく活動をしています。
もともとはボランティアで関わっていましたが、今では専任職員として働くようになり、2025年からは「国見地区地域支え合い推進員」という役割を与えていただきました。
お年寄りと関わる仕事の、どんなところが好きですか?
お年寄りの皆さんが本当に優しくて、顔を出すだけでも喜んでもらえるんです。そういうところが、この仕事のいいところだと思います。
仕事に行きたくないと思うことがないですね。人と関わることが好きですし、皆さんと一緒に過ごす時間が楽しいです。
自分が関わることで喜んでもらえたり、元気に過ごしてもらえたりするのは、やっぱり嬉しいですね。
国見で暮らす中で、どんなことを感じていますか?
子ども達が高校へ通うようになると、通学の不便さはあります。それを理由に地域を離れていく家庭もあります。
そんな不便さがあっても、国見の自然が豊かなところは、かけがえのない恵みだと、私は感じています。
義理の父が漁師をしていて、私自身も田んぼをするようになりました。
田んぼも、自分がやることになったからには絶やすわけにはいかないと思っていますし、やっぱり自分でつくったものを食べたいという気持ちもあります。自然の恵みをいただきながら暮らしていると感じます。
地域活動に参加している理由は何ですか?
子ども達のふるさとが無くならないように、今の活動を続けています。将来の子どもたちのため、という思いが割と強くありますね。
お祭りで神楽を舞ったり、お囃子をしたりする姿を見ると、すごいなと思います。こうしたものが、これから先も受け継がれていってほしいです。
地域の人たちと暮らす中で、挨拶をすることや、何かをいただいたらお礼を返すことなど、昔から大切にされてきた暮らし方も教えてもらいました。人付き合いが密接だからこそ、自然と身についていくことがあると思います。
もちろん、都会に比べると不便なこともあります。でも、人と人とのつながりや、昔からの風習が残っているところは、この地域の良さだと思います。
そういう暮らしや文化を、今の子どもたちにも伝えていきたいですし、これから先の世代にも残していけたらと思っています。